旧ソビエト連邦のゴルバチョフ元大統領が12月6日、来日した。

目的は、自らが進める核廃絶へのメッセージを、唯一の被爆国である日本から発したいとの決意からだ。一方でゴルバチョフは訪日中、若者との対話を望んだ。次の時代を担う若者たちと直接語り合うことで、核やテロの脅威、差別や貧困など世界レベルで解決しなければならない問題に取り組むきっかけをつかんで欲しいと語る。　ゴルバチョフの希望に応えたのは、招聘元となる明治大学。

ベルリンの壁が崩壊し、東西冷戦に終止符が打たれて20年。20歳前後の招致委員に選ばれた学生たちにとっては、20年前に起きた激動の時代は、すべては教科書の中での出来事だ。学生たちは、対話集会に向けてゴルバチョフについて必死に勉強し、共に議論を交わし合った。　　　　番組では、対話集会に向けての準備段階から１か月半にかけて学生たちを追った。　　　　彼らは、時代を動かした当事者の生の声をどう受け止めるのか。　そして、ゴルバチョフのメッセージは、冷戦を知らない学生たちの心をどう揺り動かすのか。