女優・朝倉あき（19歳）。高校の書道部を舞台に、書に打ち込む若者の青春を描いたドラマ「とめはねっ！鈴里高校書道部」（昨年ＮＨＫで放送）で初の主演を努めた。彼女はドラマの撮影を通して、書の奥深い世界に魅了されただけでなく、書に運命的な縁を感じている。誰よりも大切で、女優になることを勧めてくれた祖母も書の先生をしており、常に自分の人生に、書が関わっていることに気付いたからだ。

そんな彼女が望んだのは、書の本場・中国での書の武者修行。日本とは一味違うと言われる中国の書を学び、同年代の中国の若者たちと一緒に書道パフォーマンスをやることで、新たな書の魅力を発見する。

そして、彼女は女性だけが読み書きできる文字文化「女書」を求めて、湖南省江永県を訪ねる。中国の一部だけで使われていた「女書」。なぜ、女性たちは、独自の文字文化を生み出さなければならなかったのか？
漢字、書、そしてその裏側で生まれた「女書」に込められた女性たちの思い。
文字とは何かを知ることで朝倉あきは、どのような旅のチカラを得るのだろうか・・・