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地球特派員2006 第4回「アメリカ メディア支配”への挑戦 〜南米・新興テレビ局を追う〜」

「アメリカの裏庭」といわれ、新自由主義を推し進めてきたラテンアメリカでは、最近、左派政権が急速に台頭している。こうした中、去年7月、南米に新たなメディアが誕生した。衛星放送で24時間、無料のスペイン語ニュースを放送するテレビ局「テレスール」は南アメリカのテレビという意味、反グローバリズムを掲げ、CNNなどアメリカ中心のメディア支配に対抗することが目的だ。ベネズエラを中心に5カ国が出資、支局を中南米だけでなくワシントンにも開設、いわば南米版アルジャジーラだ。

10月1日に行われるブラジル大統領選挙に向けても「テレスール」は、貧困層の連帯を呼びかける取材を行うが、メディアとして、チャベス政権との距離感があまりに近いのではないかと、懸念する声もある。

番組では、南米を20年以上取材するフォトジャーナリスト・桃井和馬が特派員として「テレスール」の最新の動きをルポ、メディアをめぐる攻防を通して、大きな変革期を迎えた南米の現状を報告する。スタジオではアメリカ政治が専門の中山俊宏(津田塾大学助教授)と共に議論を深めていく。

ディレクター:荒井 俊之  AD:樋爪 かおり  プロデューサー: 藤枝 融