過去の作品

ドキュメンタリーWAVE 「エジプトの失踪者 〜“革命”に揺れ続ける市民〜」

去年、民衆が蜂起し、独裁政権が崩壊したエジプト。革命から2年近く、自由や民主主義を求めた市民の暮らしは、良くなるばかりか悪化している。高まる失業率に生活は困窮、食料も不足気味だ。

革命の舞台となったタハリール広場は、今も政府に抗議するデモが収まる気配を見せない。中でも抗議の声を高めているのが、革命に参加して治安当局などに捕まり、拘束され続けている若者の家族や支援者だ。市民団体の調べでは、その数1万2千人。不当な拘束だと訴える家族たちは民主的な裁判を求めている。

しかし、警察の報復を恐れて沈黙を続ける家族も多い。「アラブの春」とはなんだったのか。拘束される若者の家族や支援者たちの目を通して、革命後のエジプトの今を見つめる。

ディレクター:川畑耕平  プロデューサー:山根幸太郎