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2018年11月11日(日) WOWOW ノンフィクションW 野村家三代 パリに舞う ~万作・萬斎・裕基、未来へ

狂言650年の歴史を担う野村万作・萬斎・裕基の野村家三代が、パリで究極の難曲「三番叟(さんばそう)」を披露。それぞれ現役の今を生きる野村家三代の挑戦を追った。

「3人を見比べていただくと、どういうふうに継承が行なわれているかを感じていただけるはず」。今や狂言師の枠にとどまらず、映画、ドラマなどさまざまなジャンルで活躍する野村萬斎は語る。2018年9月、野村家の親子三代はパリで、“狂言師・究極の舞”といわれる「三番叟(さんばそう)」を日替わりで披露するという前代未聞の舞台に挑戦した。87歳にして終わりなき芸と肉体への挑戦を試みる人間国宝・万作。狂言師として歩みだしたばかりの萬斎の息子・裕基、18歳。三人三様の舞を見せることで、芸の伝承へ真正面から向き合った彼らの闘いに迫る。
「三番叟」は、狂言師が神のよりしろとなり五穀豊穣を願う“神秘の舞”。萬斎が狂言師となる決意をしたのは、万作の「三番叟」を見たことが大きなきっかけだった。そんな万作も87歳にして、79歳で亡くなった父・六世万蔵を超えようと意気込む。一方、裕基にとってパリで「三番叟」を披露するのは初の挑戦。そこには、狂言の精神を裕基に伝承することへの萬斎の想いがあった。そして、裕基は2人の芸を受け継ぎ、新しい世界を切り開く成長著しい姿を見せていった。
番組は、300年近くにわたる芸の伝承を行なってきた野村家の親子三代がパリでどのような“花”を咲かせ、3人の「三番叟」はパリの観客の心、そして現代にどう響くのかを目撃した。

P:松本裕子 D:稲垣綾子

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