モンゴルの自然を称え、そこに生きる人々への想いを歌う民謡、オルティン･ドゥー。草原で生きてきた人々が、大切に歌い継いで来た心の歌は民族の宝だ。そのオルティン･ドゥーの第一人者であり、神様と呼ばれているのがナムジリーン･ノロブバンザドさん（71歳）。
彼女の歌声は、「神から授かった声」「モンゴルの人間国宝」「100年に一度の歌手」と世界でも絶賛されている。民主化以降、オルティン・ドゥーも規制がなくなり、自由に歌えるようになった。しかし、12年たった今、音楽事情も大きく変わり、人々が民族音楽に触れる機会は少なくなる一方だ。オルティン･ドゥーに人生を捧げ、誰よりもその価値を知る歌姫、ノロブバンザドさんの天空の歌声と魅力に迫る。

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