インドネシアのカリマンタンでは、今、孤児となったオランウータンを保護し、自然の森に帰すプログラムが行われています。しかし、1983年からクタイ国立公園で研究を続けてきた鈴木晃さんはこの動きに異論を唱えています。鈴木さんは「オランウータンが棲む森を守ることこそ保護につながる」と考えているのです。インドネシアではこれまで国立公園から住民を隔離する政策をとってきました。これが住居を奪われた人々による盗伐と密猟を招いたのです。２０年程前は１７万頭はいたと言われているオランウータンも密猟や自然破壊で激減し、絶滅の危機を迎えています。更に現在、クタイ国立公園では石炭層が発見され、開発が進められています。「オランウータンと森を守る闘い」を追いました

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