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BSドキュメンタリー「証言でつづる現代史 こうしてソ連邦は崩壊した 前編 8月のクーデター」

今から15年前、アメリカと世界を二分して争った超大国「ソビエト社会主義共和国連邦」が地図上から姿を消しました。
プーチン大統領が「20世紀最大の悲劇だった」と呼んだ、〝ソ連邦崩壊〟
それが良かったのか悪かったのか。歴史の必然だったのか、それとも錯誤だったのか、その評価はいまだに固まっていません。
ソビエト連邦崩壊の大きなきっかけは、今から15年前、1991年8月のいわゆる「クーデター」事件でした。
ソビエト連邦の枠組みを変える新連邦条約に反対する保守グループが決起し、ゴルバチョフ大統領を別荘に軟禁。モスクワには戦車が乗り入れる事態となりました。しかしグループは思うように事態を動かせず、決起は無残にも敗退。この事件の結果、急進改革派のエリツィンが最高権力を掌握し、その後のわずか4ヶ月あまりで「ソ連邦」は崩壊過程をまっしぐらに突き進みました。
クーデター首謀者たちは国家反逆罪として逮捕されますが、その一人ワレンニコフに下った判決は無罪。事件首謀者たちは、口々にあれは政変ではなかったと語ります。
8月のクーデターとは何だったのか。
今回私たちは「ソ連邦崩壊」の謎を解明するため事件当事者たちへの取材を試みました。事件から15年を経て口を開いた彼らの証言から歴史の真相に迫ります。

ディレクター:長谷川 格/AD:樋爪 かおり 柴崎 太久郎/プロデューサー: 藤枝 融