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素敵な宇宙船地球号 シリーズ 日本の食2008 vol.7「牛丼が消える日? 〜バーチャルウォーターと食料危機〜」

世界の食卓を支えるアメリカの大穀倉地帯が、いま大ピンチになっています。日本の食卓も人ごとではありません。特に影響が大きいのが牛肉。近い将来、牛丼食べられなくなるかもしれないのです。

農畜産物を輸入するということは、その生産に必要だった水資源も輸入していると考えられます。そのような水のことをバーチャルウォーターと呼びます。食料自給率の低い日本はバーチャルウォーターの輸入超大国になります。

なかでも特に多くのバーチャルウォーターが使われている食材が牛肉。日本の食卓に並ぶ肉を育てるために必要な飼料の多くは、このアメリカの大穀倉地帯で生産されています。

ところが、この無数の円形農地へ撒いていた地下水が、いま枯渇の危機に瀕しています。永い年月をかけて育まれた貴重な水資源が、いま一瞬とも言える早さで使われ、日本だけでなく世界が食糧危機へと陥りつつあるのです。

ディレクター:東島由幸   AD:服部隆志   /  プロデューサー:山根幸太郎