過去の作品

新日本紀行ふたたび 「人形師たちのひな祭り 〜京都〜」 (新日本紀行の放送/1979年)

凛とした表情の頭(かしら)。古式ゆかしい衣装。
京の雛人形は千年近くの歴史があり、人形供養を行う寺も点在する。
昭和54年「新日本紀行」は、京都を代表する頭師:川瀬猪山と着付師:大木平蔵が技の粋を集めた雛人形を作り上げる様を追った。
あれから29年。人形の需要が減り、人形師を取り囲む環境は大きく変わった。今人形師達は、上質を求める職人気質はそのままに新たな動きを試みる。節句を祝う心の大切さを呼びかける職人や古びた人形を蘇らせる職人。人形が生まれ、癒され、還るまち、京都。人形師たちそれぞれの春を描く。

ディレクター:稲垣 綾子