過去の作品

新日本紀行ふたたび 「ダルマの郷にくらす〜群馬県 高崎市〜」

立派な髭が描かれた、選挙でも御馴染みの“願掛けだるま”。昭和47年「新日本紀行」は、農閑期と上州のからっ風を旨く利用しながらだるま作りに励む農家の姿を描いた。
あれから35年。農家は“だるま屋”となり、高崎は全国の8割年間120万個を生産する日本一のだるまのまちとなった。商売繁盛、家内安全。買い手の願いを受け止めながら、一つひとつだるまに髭と名前を描き続ける家族がいる。親子3代でだるまを作る今井一家とそれを求める人の姿に、今の時代もだるまが求められ続けられる所以を冬の上州に見る。

ディレクター:稲垣綾子