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ハイビジョン特集「満蒙開拓団 〜国策が生んだ悲劇の記録〜」

今年は、満州事変が勃発してから75年。中国残留孤児の訪日調査が本格化してから四半世紀がたとうとしている。現在日本に帰国している孤児約2500人のうち2000人あまりが原告となり、国に生活保障を求め、全国各地で訴訟を起こしている。

国は裁判の中で、開拓民たちが自由意志に基づいて満州に渡ったことを強調している。果たして本当にそうだったのだろうか

神奈川在住の内海忠志さん(64歳)は、父が第4次開拓団として満州に渡り、開拓村で生まれた。父の足跡をたどる中で、満蒙開拓団がまぎれもなく日本の国策として派遣されたことを知る。内海さんら残留孤児だった幾つかの家族の姿を見つめ、日中の間に横たわる重い歳月を描く。

ディレクター:後藤 和子 / AD 樋爪 かおり / プロデューサー: 藤枝 融