１９０５年に、日本と韓国を結ぶ国鉄の連絡船として開設された、下関〜釜山間の「関釜航路」。
日韓国交正常化４０年の今年、関釜航路は開設からちょうど100年になる。

航路開設以来、時代の流れと共に様々な理由と様々な立場で海を渡った2国の人間を運んできた連絡船。番組では、歴史と共に移り変わっていったその乗客一人一人のドラマを振り返る。

２０年間以上に渡る断絶の次代。日韓を結ぶ唯一の手段を失ったことで、異国の地で暮らすことを強いられた人たち。
戦時中、兄弟を徴用で日本に奪われ、今年その遺骨が見つかった遺族達の悲しい渡航。
国境を越えた友情を育む希望に満ちた若い人々。様々な人を乗せて、今日も船は定刻通り下関と釜山、両港から出港する。