発熱天使とは? 特徴ストーリー   製作ノートより


『発熱天使』はドキュメンタリー・ドラマをめざした


この映画は、中国の最新カルチヤー・ドキュメンタリーの側面を持つ劇映画である。

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勿論、映画自体はドラマとして完成しているが、
主演の椎名桔平さん以外、出演のアーティストがすべて、
自分自身を演ずるという異色な演出法がとられている。

エネルギッシュに変貌する中国と、その渦中を生きる
アーティストの内面の起伏までとらえるため、
ドラマ的設定の中でドキュメントするという手法がとられた。

また、日本の観客の興味をつなぎ、
ドキュメントを引き出すため、
椎名桔平を旅人役として起用した。

いずれにしてもこの映画は当初から、ドキュメンタリーとドラマ的設定とを
有機的に合体させた作品、
いわゆる「ドキュメンタリー・ドラマ」を目指したものである。


ドキュメンタリー・ドラマとしての『発熱天使』 (ドキュメンタリー・ドラマとは)

この『発熱天使』は、変わり行く現代中国と、
そこに生きるアーティストストに焦点を当てるために、
どんな手法が効果的かと考えた場合、
単なるドキュメンタリーでは、
沸き上がるような現代中国の息吹をとらえるには不足であると判断した。

「真実は虚実の皮膜にあり」という言葉がある。

ドキュメンタリー・ドラマの手法は、
単なるドキュメンタリーではとえられないものを表現するための手法である。

その意味で、これはより物事の本質に追れる手法ともいえ、
この作品においては、複雑な現代中国の力ルチャ一・シーシをより観客にわかりやすく、
身近に感じてもらうために最も適した手法と言える。

例えば、現代中国という激動の中を生きる若者の気分、願望、願望、そして個人的な感情など、
外の世界を撮るだけではとらえきれない人間の心の揺れといったものを
表出させるための手段と言ってよい。

そして現実の事象をよりドラマティックに、分かりやすく、
身近に示すことが出来ると言う利点もあるのだ。

ドキュメンタリー・ドラマという手法は、
現代のハイレベルな日本の観客にとって十分理解可能な表現手段であり、
この映画を極めて魅力的、かつ劇的なものにしているといえる。


ストーリー   

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日本人の男が夏の北京(中国)を旅する。

男の目的は失踪した友人の捜索。

 

 

 

 

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手がかりは一枚の古い写真。

20年前に撮られたというその写真には、

人民解放軍の衣装を着た少年が写されていた。

友人が時取り出しては、

壊かしそうに眺めていたものだという。

 

ひとりの女性との出会いをきっかけに、捜索はその過程で出会った
今の中国カルチャーシーンの担い手たち(発熱天使達)へと
次々とバトンリレーされていく。

 

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そこで出会った誰もが 心に屈託を抱えていた

そして男もまた・・・・。

 

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旅人が探しているのはいったい…?。

旅人を演じるのは、映画・ドラマ・CMにとその独特の存在感で活躍する椎名桔平。

 

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彼の旅を導くのは、中国に在住する実在のアーティストたち。

国内での発表を禁じられるも海外で絶大な評価を得る画家・鄭偉(リウ・ウェイ)

昨年のナンパーワンアルバムを飛ばした歌手・鄭均(ツン・チュン)。

拝金主義の象微であるかのようなCMデューサー・鄭浩(ツン・ハオ)。

舞踊の才能と中国初の性転換手術をうけたことでも知られるダンサー・金星(ジン・シン)。

 

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1989年6月4日 

天安門事件から10年。

事件の記憶と表現への渇望、各人の孤独と芸術。

激動する現代中国に露出し始めた「私」の存在。

ドラマとドキュメンタリーとが交錯する「今」。

 

中国・北京の力ルチャーシーンを映し出した異色作『発熱天使』を是非劇場で御高覧下さい。